「・・じゃぁ、ね・・・」
明日香が教室の前で英介に言った。
「・・・・・」
その様子を見て、英介は黙って
明日香の頭をなでた。
「・・??英介君?」
私が不思議そうにきくと、
英介君はいつもの笑顔で笑った。
「ん?・・元気無さそうだったから」
その気遣いに、少し立ち直った気がした。
「・・・・うん、ありがと」
「・・・・!」
祐人は教室に入る時、その様子が
視界に飛び込んできて目をそらした。
なんでこんな・・・タイミング悪・・・
そして見つからないようクラスへ入った。
「じゃぁね」
「・・・うん」
明日香と英介も別れ、教室へ。
・・・・・祐人に拒絶されてるの・・、
私だけなんだ・・・。
彼女でもないのに、祐人が女の子と
いたり、・・・抱きつかれてると、
胸の中が、一瞬で嫉妬でいっぱいになる。
「・・・・・・」
祐人から視線を感じたけど、
わざと合わせなかった。
こんな、汚い自分を見てほしくない・・。
「それじゃ、授業始めまーす」
先生が入ってきて。
「「・・・・・・・」」
すごく気マズイ1時間が始まった。

