「「・・・・・あ」」
廊下を曲がってきた明日香達と、
・・ばったり。
明日香、無表情でガン見。
祐人の顔が、真っ青になる。
ぅわあぁぁぁぁ!!!!!!
さい・・っあくだ・・・っ!!!!
「・・・っあす・・・」
祐人の言葉をさえぎり、抱きついた
ままの女子が明日香をニラんだ。
「なに、明日香ちゃん。
祐人に何か用でも??」
その言葉に、明日香の顔が
思いっきり引きつった。
「・・別に??用とかないから。
そんなただのクラスメイトに・・。
・・・っ、行こ、英介君」
「あ、うん」
そう言って、明日香は早足で
その場を去った。
「・・・・・・」
祐人は呆然として、
明日香の後ろ姿を見つめていた。
‘ただのクラスメイト”
・・・・・うわ・・・・。
けっこうきいた・・。
明日香にとって、オレはその程度。
英介は・・・・・
‘英介君”
もう、そんなに近づいてる。
「何、さっきの明日香ちゃん!!
超こわ」
「・・・・まじで放してくんない?」
祐人の静かな声に、
その2人はビクッとして離れた。
祐人は唇を噛みしめ、明日香達に
会わないようゆっくりと歩いた。
明日香がまた、遠のいた気がした。

