「今池さん、どうかしたの」

「えっ?」

後ろを振り返ると、そこには原瑞希!

びっくりしたわたしは一瞬我を忘れる。
いや、忘れちゃいけないの!


「あの、IDカードって、わたしでもいただけるんでしょうか」

「ああ、渡してなかった?ごめん、ごめん」

優しそうに笑う瑞希さん。
実は、天然か??


瑞希さんは警備員のそばを通り、奥から2番目の部屋に入っていく。


まさか、

そこが、

光の部屋?


ドキドキドキドキドキドキドキ


心臓が痛いくらい鳴ってる。