「福太は、愛名に話したんだよね」
「うん」


「他には何も?」
「え?」



「仕事のことだけだった?話したのって」
「・・・」


まさか、岡山に行こうってこと?
ミーヤが、なぜそれを!?


「あいつのことだから、ちゃんと伝えたでしょ。あいつの気持ち。愛名は、何て答えたの?」

ミーヤなら、わかってくれるかな?

わたしはおそるおそる答えた。



「夢が、あるって、断っちゃった」

「ふ…。そっか。愛名らしいね」


ちょっとだけ笑うと、ミーヤはそう言った。