「ファンじゃないの?」

ミーヤは不思議そうな顔で、わたしを見る。


「ファンだよ。でも…」

なんて言ったらいいんだろう。
所詮、光相手にわたしが本気でスキって思ってたって、現実問題話にならない。

それは、さっきフクちゃんと話してもわかったし。


「もしかして、キャーキャー言ってるファンじゃなくって、本気で好きだって思ってるの?」

グキッ・・・


「まっ、そうゆうこともアリかな。確かに同じダンサーの子でも、いる。そうゆう子。相手は違うけど、芸能人を好きになって必死でトップ目指してる子」

「ミーヤは、そうゆう子のこと、ばかみたいって思わないの?」

恐る恐る聞いてみる。


「思わないよ。がんばるパワーみたいになって、いいなあって思うよ。あたしは今好きな人もいないし。うらやましいよ」


ミーヤから、そんなふうに言ってもらえるなんて思わなかった。


「愛名は、本気で叶うと思ってる?その夢」