愛の道は生きる道

だから、こんな高級マンションに住めるわけなのか…。

確かにミーヤも美人だもんな。

クラブのママが母親でも、納得がいく。



今までミーヤと自分は、同じ立場でわかりあえると思っていたけど、現実は雲泥の差だったんだ。



「ほら、愛名。どーかした?暗い顔して」
「う、うん、大丈夫」

わたしは作り笑いを浮かべて、それから下を向いた。


わたしのうちは、父親は単なるサラリーマン。母親だってパートして家計を支えている。

今のわたしは、仕送りもなく、しがないアシスタントの給料でアパートの家賃を払い、貧困生活を送っている。


ミーヤとわたし、


全然違うんだ。


このマンションのように、ミーヤは最初から高いところにいて、わたしはまだ一階にもたどりついていない、地べたを這い回っている。