「どうだった、初菜?」

「うん…よかったよ。」



言える気がしないよ!
助けを求めて、お父様の後ろに居るお兄様にアイコンタクト。



『言え!
初菜が本気でやりたいって思うなら?』



やりたいよ、やっぱり。



「早く帰ろ!
お父様に、話したいことがあるの。」


もう、言おう!

当たって砕けろだ~
いや、砕けちゃダメか。



「そうか。じゃあ行こう。
…拓夢は乗っていかないのか?」



一緒にいて!
心細いから…っというより、お兄様が言えって言ったんだよ。