椅子に座り、会見が始まった…
隣には、私を挟むようにお父様と社長が居る。
「まずは、私からお話しをしたいと思います。」
父親として、お父様が最初に話す。
その後、私が話す。
すべて言い終わった後に、質問の時間があり…
そこでは、主に社長が答える。
という感じになっている。
「私からは、これで終わります。」
そして…
話終わったお父様からマイクを受け取り、私は話し出す。
「虹色初菜です…
そして、桜咲捺羽です。
皆様を騙すようなつもりは全くありません。
申し訳ありませんでした!
これまで実名を出さなかったのは、確かに虹色初菜だと知られたくなかったというのもあります。
ですが、虹色初菜としての私…
桜咲捺羽としての私。
名前だけではなく、私自身を見て欲しかったんです。」
報道陣全員、隣にいるお父様と社長も…
ここに居る全員が私の話を真剣に聞いてくれている。


