コンコン____


「入るわよ…」

「あぁ。」




俺の隣に座った桜は、もう母親の顔で、キリっとしていた。

朝、俺以上に騒いでいた筈なのに…
桜の切り替えには、本当に尊敬する。



「酷い顔ねぇ…
どうしたの?」

「なぁ、娘ってこんなに大切にしたくなるものだろうか?」



沢山いる息子には…
勿論大切にしているが、ここまでは思わない。



「さぁ?
私は皆大切な子供だもの。
特別ってことは無いわ。」



そうだよな…