私は、それから2週間くらい

浩介と坂木先輩と一緒に帰っていた。

浩介と私は、くだらない話をしてい盛り上がってるんだけど

坂木先輩はやっぱり何も話してくれなくて

ずっと涼しい顔をして

クールなままだった。

「ねぇ、浩介ぇ。」

「ん?」

「坂木先輩さぁ、クール過ぎじゃない?
愛想が無いって言うか…。」

現在、6時間目。

大嫌いな国語の授業。

いつものように、私は浩介とお喋りをしていた。

「そうか?」

「うん。だってさぁ…」

言いかけたけど止めた。

何でだかは分からないんだけど、

すごく聞いちゃいけないような気がしたから。

「まだ恥ずかしいんだって。
雷霧と話したこと無いし!気にすんな。」

恥ずかしい…。

そうなのかな?

少し違うような気がしたけど、あえて聞かなかった。