「そうなんだぁ。アタシは知らなかった!」
いつも4人で一緒に行動を共にしていたから、そんなことがあったなんて知らなかったんだ。
「…明里は、その時家の用事あるとかなんとか言っていなかったんだよ」
護が静かに話した。
「あっ!そうだっけ??」
「ったく、明里は忘れんボーだなぁ…」
千尋がアタシの頭をクシャクシャっとかき回した。
「ちょっと~!髪ぐちゃぐちゃになるっ!!」
その間も千尋はクスクス笑ってる。
もう!
護は隣で愛用の本を取り出して真剣に読んでいる。
そんなに面白い本なのかなぁ…?
「ハイハイハーイ!そこ、じゃれ合ってないでオレの話聞いてよ~!!」
「ハイ、マモちゃんも本読んでないで!」



