「はぁ~」 帰り道、葵は本日…何回目かわからないほどのため息をついた。 『あお、何かあったの?』 あたしが聞くとこちらを見て話そうと息を吸うんだけど、諦めてまたため息。あの日教室に来たときからずっとこんな調子で、もう二・三週間経つ。 明日っから夏休みだって言うのに、亜美も葵もどうしちゃったんだろ? 『あっ!』 夏休みで思い出した。花火大会の事言っとかないと。あたしがいきなり声を出したから葵は怪訝そうな顔でこっちを見てる。 『あお、今年もうちのベランダから花火見るでしょう?』