その日の夜ある人が葵の家を訪ねてきたのがきっかけだった。 「ちぃー、今日佐知子ちゃんいないからこれ葵くんとこ持って行ってくれる?」 そういうとお母さんはおっきなタッパに詰めた夕食を差し出してきた。あっ佐知子は葵ママの名前ね。お母さんと葵ママはすっごく仲がいいの。 『いいけど多すぎない?いくら育ち盛りのあおでもこれは無理でしょ』 「あ~それちぃの分もあるから。一人で食べても美味しくないでしょう?」 そういって優に三人分はあると思われる夕食をドスンと手渡された。 『いってきまーす』