――目が覚めたときには病院にいたんだ 「う……」 ずきずき身体が痛い。 あたし、死ねなかったの? 「桜!?」 誰? 誰があたしを呼んでる? 視界はじょじょに鮮明になっていく 「奈美…?」 「心配させんな!」 「沙希…」 あたしなんかに、心配してくれるの? でも、あたし イラナイ存在なのに… 「せ…りなは?」 名前を口にするだけでも苦しい。 体中が痛い。 今はココロが一番痛い。