☆ピュア姫と腹黒王子★




「でさ~っ、超意味わかんなくてさ~」


「だって!セリナが……!」


「今どき、回数カードを間違えて切符で買っちゃう馬鹿いるかっての」






いつものようにはしゃぐ


セリナと光平。



この日は珍しく3人で帰ってたんだ



沙希と奈美は委員会で遅かったから





キキィーッ!!



真っ黒い車があたしたちの横に止まった




その車をみると


もやもやと嫌な予感があたしを襲った



「早乙女桜はどいつや?」



チンピラはあたしを探しているようだ。


嫌な予感はもちろん的中。




「桜!逃げろ!!」




光平の言葉であたしはその場を走り出した