ポタポタ

ポタポタ



頬を流れるのは


生暖かいナミダ。



「桜……」



切ない声をだして


るーちゃんはあたしのナミダを拭う




「ダメだよ、るーちゃん……。」




あたしなんかに優しくしちゃ。



「桜はね、"イラナイ存在"なの」



だから、だから。


「優しくしないで……」



あたしのせいで


誰かが死ぬとこなんて


もう、見たくないんだ。



二度と誰かを傷つける

そんな存在に

なりたくないんだ




だから、るーちゃん。


あたしを見捨ててほしい。

突き放してほしい。



そう、それでいいの。

あたしは

"イラナイ存在"だから


この世から

消えてしまえばいいの