ぎゅっと目をつむる。

でも、何もなかった。





「………あれ?」




「あはははははっ!!」


「……り、李紅?」




「ごめ…桜……ぎゃはは!」



え、



なんで爆笑してるんですか?





─数分後─




「ごめんね、桜」



「……ひどいじゃん」



数分間爆笑しっぱなしじゃん!



うるって目に涙がたまる。



あ、やべ。



泣きそうだっ……!




──ぽんぽん



「ふぇ……?」




上をみると李紅があたしの頭に手をのせていた。