☆ピュア姫と腹黒王子★





「桜ちゃん…?」




懐かしいような、優しい声。



顔を上げると、


るーちゃんのお母様が……


ちくりと、


胸の奥が痛む。




こんなみっともない姿



見られたくなかった。





「どうしたの?とりあえず、お家に来なさい」





よく見れば、すぐそこに



るーちゃんの家があった。




―――行きたくない。



だけど、


あたしはこの手を


振りほどけない…