☆ピュア姫と腹黒王子★


         リク
放課後、親友(?)の李紅を屋上に呼び出した



「どーした?流架」



「あぁ、ちょっとな……」




「珍しいな、お前が相談なんて」




俺だって相談はしたくねぇが、やっぱ気になるんだからしょうがねーだろ!



「早乙女桜って知ってるか?」



「あぁ、お嬢様か」




「…………お嬢様?」


あんな奴が…
お嬢様!?




「知らねーの?ここの理事長、桜の母親がやってるし、父親は早乙女財閥の社長だしな」




早乙女……財閥……


早乙女桜!



思い出した!

「俺と同じくれーの大企業じゃねーか…」

「へぇーっ」


っつーか待て。

「なんでそんな奴がヤンキーやってんだ?」




「それはだな、桜がレイプされそうになったんだよ、上級生10人くらいにな」




「………え」


何こいつさらっとむごいこと言ってんの?


「お嬢様だからな、護身術ならってたんだろ。それが幸いしたんだって」



「……」



「でその上級生10人は桜にぼこぼこにされた+退学」



「ぼこぼこ……」



どんだけ強いんだよ……。ていうかレイプって…。



なんでかわからないけど、胸の中でモヤモヤした感情が生まれた。


「それで解決したようにみえたが、実はな…」



「実は?」