リク
放課後、親友(?)の李紅を屋上に呼び出した
「どーした?流架」
「あぁ、ちょっとな……」
「珍しいな、お前が相談なんて」
俺だって相談はしたくねぇが、やっぱ気になるんだからしょうがねーだろ!
「早乙女桜って知ってるか?」
「あぁ、お嬢様か」
「…………お嬢様?」
あんな奴が…
お嬢様!?
「知らねーの?ここの理事長、桜の母親がやってるし、父親は早乙女財閥の社長だしな」
早乙女……財閥……
早乙女桜!
思い出した!
「俺と同じくれーの大企業じゃねーか…」
「へぇーっ」
っつーか待て。
「なんでそんな奴がヤンキーやってんだ?」
「それはだな、桜がレイプされそうになったんだよ、上級生10人くらいにな」
「………え」
何こいつさらっとむごいこと言ってんの?
「お嬢様だからな、護身術ならってたんだろ。それが幸いしたんだって」
「……」
「でその上級生10人は桜にぼこぼこにされた+退学」
「ぼこぼこ……」
どんだけ強いんだよ……。ていうかレイプって…。
なんでかわからないけど、胸の中でモヤモヤした感情が生まれた。
「それで解決したようにみえたが、実はな…」
「実は?」


