ガラッ

「ただいまぁー」
「こんにちはー」


シーン…


「あれ?いないなぁ…。
畑に行ったかな??
ちょっと見てくる!
そこで待っててね、
お姉ちゃん!」

「わかったぁ」


そう言って未柑は
走り出した。


「ふぅー」

あたしは小さく
ため息をついた。


おばあちゃんちに
ついたものの、
肝心のおばあちゃんが
いないのだ。

大きくて、いかにも
田舎ですって感じの
おばあちゃんちの前に
座って、未柑と
おばあちゃんを待つ。

「早く来ないかなぁ」

見知らぬ地で
一人待つのは寂しい。



ドサッ




「…ん??」


何かが落ちる音がした。
音がした方を向くと―…。




「………か……りん…?」