勝手に手が震える。


未柑はうつむきながら
たんたんと喋りだした。



「ごめん…。前の友達に
このことをメールで
教えてもらって…。

別にお姉ちゃんに
学校行けとか言わないよ!

一つだけ教えて!

お姉ちゃん何で
いじめられたの??」


「!!」


「だってお姉ちゃんは
すごく優しいし、
おもしろいし、人に
いじめられるような
性格じゃないよ!!

何でお姉ちゃんが
いじめられなくちゃ
いけないの!?」



未柑の顔は必死だった。


「ほっといてよ…」


「お姉ちゃん??」


さすがに妹でもそんな
ことを言われると
イラッとくる。


「ほっといてよ!!
あっち行って!!」


「わかった…。ごめん」



未柑は傷ついた顔をして
家の中に入っていった。


「何で知ってんのよ…!」



一人舌打ちをした。

カラスの鳴く声がやけに
大きく聞こえた。