「あ!俺みんなと
野球するんだった!!
俺行くゎ!
果林、お大事にな〜」


「あ、うん。頑張って。
ありがとね、いろいろ」


「まぁな。んじゃまたな」


「うん!またね」


「負けんじゃないよ!悠真!!」


「わかってるよ!ばっちゃん!!」


悠真は手を振り
ながら走っていった。


ドキンッ


その笑顔はとても
まぶしかった。



「カッコイイなぁ〜…」


「え?何て??」


「ウワッ!!未柑!!あんた
今までどこ行ってたの!?」


「失礼だなぁ〜」


どこからか現れた
未柑は頬を膨らませた。


「お姉ちゃんの布団
用意してたんだよ!」


「そっか、ありがとう」


「んじゃばっちゃんは
晩メシの用意してくるな。
果林は一応ご飯までは
冷やしておくんだよ」


「わかった」


そう言っておばあちゃんは
家の中に入っていった。



「ねぇお姉ちゃん…」


おばあちゃんの背中を
見つめながら未柑は
口を開いた。


「ん?何??」


「あたし…知ってるよ」