ザッザッザッ



悠真の背中は
暖かくてなんだか
すごくドキドキする。


「ありがと、悠真」


「ん??何か言ったか??」


「いや、何にも」


あたしは少し気に
なったから聞いてみた。


「ねぇ、悠真って
彼女いるの??」


「ハァ!?何だよ
いきなり!いねぇよ」


「いないの!?
かっこいいのに」


「いねぇよ」


「好きな子は??」


「小さい頃から
ずっと好きな子がいる」


「へぇ一途なんだ」


「まぁな」


「どんな子??」


「ええっ!?」


「何??言えないことなの??」


「んーー。言わない」


「何よ〜。言え〜!!!」