直哉のマンションについたがドアはチェーンロックされていた。 裕子は鍵屋を呼んで壊してもらい、駆け付けた警察官の指示で救急車を呼ぶことになった。 「奥さんは見ない方がいい」 と押しやられながらもようやく部屋に入った裕子は思い描いた通りの光景を目にした。 床に散らばる無数の睡眠薬の空き袋。 呼びかけても目を覚まさないない直哉・・・。 遠くから、救急車のサイレンが聞こえた。