高校一年生の頃の私は、

駅から校舎までの

通学途中の田んぼ道を

毎日毎日歩きながら、

いつもいつも、

こう、思っていました。


「なるほど。

幼稚園、小学校、中学校。

そのいずれのステージにおいても、

壮絶なるまでに、

わんぱくガキ大将な、

暴力元気男子も、いる。



教室の隅っこで、

ぶあつい国語の教科書に

ひたすらパラパラ漫画を書いている、

ひきこもり空想男子も、いる。



体育祭の100メートル走で、

三年連続優勝をして、

毎年のバレンタインディに、

下駄箱のどてっぱらのみならず、

机の中のどてっぱらのみならず、

カバンのどてっぱらまでも、

チョコのみどるの連打を、

壮絶にぶちこまれる男子も、いる。



体育のサッカーの時間に、

ゴールの前で三人組で、

楽しそうに、雑談をしている

虚弱繊細男子もいる。



人気男子に告白されまくりの、

乙女女子も、いる。



そして、

「どてっぱらみどる親方」なる

悲壮なる称号を与えられる女子も、いる。

どすこい。