一方、

わたしの友人は

学区で偏差値ダントツトップの高校に、

秒殺KOとの予告通り、

あまりに美しすぎるほど鮮やかに、

そして、爽やかなるまでに軽やかに、

合格しました。


そして、

別々の高校に通い始めると、

わたしたち二人は、

もはや通学を共にする必要など、

なりなりました。


そして、その親友関係は、

あまりにも簡単に、

あっけないほどにあっという間に、

自然消滅となりました。



そして、

私と同じく、

ほどほどの学力を持ち、

ほどほどのモチベーションと、

ほどほどのやる気を持った、

ほどほどの人間たちが、

無駄に多く収容された、

「学校」なる収容所では、

ほどほどの愛校心と、

ほどほどのプライドをもった、

ほどほどの教師たちが、

ほどほどの内容の勉強を、

ほどほどの学力の生徒に教えており、

生徒たちは、

ほどほどの進学目標をいだきつつ、

ほどほどの毎日を送る。


そんな、何もかもが、

なんとなくで、

ほどほどの、

高校生活という名の

みどるを、ただただなんとなく、

人生のどてっぱらに、

無為に、ぶちこんでおりました。