一学期もあっという間に終わり、

やがて、

夏期講習の季節になりました。

わたしは、

たった一度のおデートをするべく、

ナマコ川花火大会を見に行きました。

その時は、

ナマコ川の土手で、

ミニサラミを食べました。

彼は、

ミニサラミが、あまりに大好物なので、

一気に、一袋、

全部食べてしまう程に大好きだと、

そう言っておりました。


大爆裂フィナーレもあっという間に終わり、

帰りに土手を降りるときには、

夏の湿気を含んだ土と草で、

着物で歩きづらい足が滑って、

転びそうなことを口実にして、

たった一度だけ、

ほんの、数秒間だけ、

彼の手を、握りました。




しかし、




今年一年間

絶対に

恋愛をしない。



自らのどてっぱらに、

そう、ぶちこんだ誓いを、

壮絶に守るべく、

その後は、

彼に電話をすることも、

その後おデートをすることもなく、

ひたすら勉学のみに、

己の情熱のみどるを、

激しくぶちこみつづけた結果、

彼の気持ちが、

どんどんと遠のいていくのが、

はっきりと、


わかりました。