俺がやっと泣きやんだ頃、
チャイムが鳴った。


桐生さんは、
ベッドから腰をあげて玄関の方に行くと言い残し、部屋から出て行った。






ダダダダ----


急いだような足音が聞こた。
一体誰が来ているのか、気になりドアのところまで行きドアを開けた途端に、
誰かに抱き付かれた。


「梓―――!」

この声は、顔を見なくても分かる。


「潤-----!!」

てか、何で潤がこんなところにいるんだ?

俺、場所なんて教えてないはずなんだけど。



「どうして、潤がこんなところにいるんだ?
場所知らないだろ?」