PsychoCabala〜第7の男〜

帯斗はしかられた小学生の様に、
左ほほを腫らし、
ブツブツ小声で文句を言っていた。



エミやハルはその光景を見て
クスクスと笑っていた。



周りの反応をよそ目に、
イナッチは鋭い目で
帯人に説教を続け出した。



「帯斗、
おまえの失態その1。


・・・


『杉原佳代事件』の学園内での目立ちすぎた行動。」



帯人は『はっ!バレてる』と言う顔をしたが
その反面


確かにと思った。



「その2、


佐和田霧子事件の未解決。」



それも、確かにナイフの件がまだ未解決だ。



「その3、


ダークマターとか言う連中に喰らったその
左手のケガ。」



武術のマスター(師匠)はこの目の前に居るイナッチだ。
怒るのも当然だ。


もの心を付いた頃から、
今でも定期的に体術を叩き込まれている。



「その4。
俺に対する、その口の聞き方。」



「それは・・・」


その場にいた全員が



『それは。失態とは関係無い』
と言う顔をした。