PsychoCabala〜第7の男〜

「Psycho Cabala。」


水谷は直訳して読んだ。



「サイコ・カバラ。

ヘブライ語で

精神哲学の追求か。」



その日の遅く、
水谷は自宅にいた。



さっそくネットで検索をかけた。




「検索結果ありません。」


何かの造語なんだろうか。


黒スーツの集団。



PC。



宮内庁。



変死体。



・・・・・



さすがの水谷も行き詰まり、
ため息をついて
腕を後ろで組んだ。



時間はただ過ぎて行き、
水谷のくわえた
煙草の煙りだけがゆっくりと上へ動いていた。



しばらくして水谷は何かを思い付いた。



「宮内庁か。・・・


久しぶりに電話してみるか。」



水谷は大学時代の友人で現宮内庁官僚の
稲葉に電話をした。