PsychoCabala〜第7の男〜

「とらえた。」



鉄心は低い声で呟いた。



狙撃の男は額から汗をながし何やら叫んでいる。



「中国語か。」



必死に命ごいをする男に鉄心は冷たく言い放つ。



「私は日本語以外話さない。

もし、あなたが日本語を知らないのなら今、ここで死ぬ事になる。」



そのセリフに交渉の余地がある事を知った男は
突然叫ぶのを止め、観念したかの様な顔を見せた。



「オッケー、わかったよ。」



男は日本語でそう言うと
銃を捨て、両手を頭の上へと持ち上げた。



「樹海には、何人で入った。」



鉄心は聞いた。



少しは抵抗するかと思ったが、男は躊躇なく答え始めた。



「四人だよ。」



「ここにはあなたしか居ない・・・後の三人は?」



「知らねーよ、俺はここのポイントでお前らの出待ちだよ。

樹海へ入ったのは、あんたらの施設から少しずれた所からだ。

ここに着くなり
俺だけ残してサッサとの奴らは姿を消した。

因みに俺は雇われだ、中国からわざわざ来たが、
こんなにスゲー奴らを相手にしろなんて聞いてねーよ。」



鉄心はこの男が嘘をついていないのが直ぐに分かった。



ダークマターの組織の人間ならば、
一琵の様に死を選んでも絶対に口を割らないからだ。



鉄心はその男を見据え言った。



「我々の前進部隊を殺ったのは、お前か?」



男はその問いに身構えた。



さっきの質問の時と明らかに雰囲気が変わったからだ。
答えを間違えれば殺される。



男は恐る恐る答えた。



「俺じゃない。・・・

俺はナイフは使わない。」



男がそう答えた時、



男の首は、胴体から飛び上がり空中に舞い上がった。



鉄心が、血の付いた朱菊を振り切り鞘に納る。



そして冷たい目で振り返りこう言った。



「私の仲間の体がバラバラに切り離されている事を知っている時点でアウトだ。」