PsychoCabala〜第7の男〜

その場所に一筋の光が駆け抜けた。



ライフルの弾丸だった。



その場所から飛び出した、ドラゴンは右へ。


ハルは左へ。


佳代をおぶったままの白石、杉下は一旦後ろへ。


皆がそろぞれ相手の先制攻撃を合図に
暗闇に散らばった。



しかし一人だけ
あえて前へと踏み込んで行ったのは鉄心だった。



既に皆の姿は
この樹海の木々の中に隠れ鉄心には見えていない。



しかし、鉄心は迷うこと無く
弾丸の放たれた
前だけを見据え、更に奥へと踏み込んで行った。



突き進む鉄心の周りを容赦無く
赤い閃光が飛び交う。



「300m先か?」



そう呟くと、
左後方から、その言葉を察するように
小さな銃弾の音が三回鳴った。



「正解だ。」



音の相手はハルだった
センサーで相手の正確な位置を確認した
ハルの銃弾音による合図に
鉄心は相手の正確な位置を把握した。



絶対的な仲間への信頼。



しかし相手に距離を詰める程、
しだいに射撃は正確になって来る。



無数に放たれる弾丸の一発が鉄心の頬をかすめて行った。



それでも尚、鉄心は前に進む。



日本刀、朱菊を前に構えて言った。



「十番目の男を舐めるなよ。」



そして、直ぐに鉄心は相手を見付けた。