確かにこの広い樹海の中で、
宛もなくただ一枚の写真だけを頼りに闇雲に動くのは危険だ。
素人の杉原佳代を連れてこの悪路を進むにも
スピード的に限界がある。
ドラゴンは少し焦っていた。
しかし、杉原佳代に反応が無い以上どうする事も出来ないのも事実。
暫くして日は完全に落ち
辺りは暗闇に包まれた。
視界が悪くなった頃を見計らった様に
ハルがある物を定期的に地面へとばら蒔いた。
それは、パチンコ玉サイズの、言わば小型発信器の様な物。
この発信器はお互いで反応しあい、
磁場の悪い樹海の中でも正確に帰路を表示する代物だった。
ドラゴン達は、既に人が入り込まない森の奥深くまで進んでいた。
「ここまで来ると、
さすがに死のうとする連中もビビって入って来ねーか。」
ドラゴン達が入って来た樹海入り口付近には
自殺者達の死体が疎らに放置されていた。
しかし、それを横目にしつつもドラゴン達は無視し続け、ここまで進んで来た。
生きる為に必死になっている者が、
自らの命を絶つ連中に同情の余地など無かったからだ。
「ここから、人が侵入した形跡が一切有りません。」
ハルの言葉に
いよいよ樹海の奥地まで入った事を全員が覚った。
「ハル、GPSはイケるか?」
「はい。大丈夫です。
樹海の磁場は実はそんなにキツく無いんです。
確かに方位磁石レベルでは狂いますが、
頭上の物にはちゃんと反応があります。
むしろ、樹海で危険なのは
この何処までも続く同じような風景と
平衡感覚を奪う地盤です。
まあ、我々には関係ありませんが『素人』には厳しいでしょうね。」
そう言うとハルは佳代の方を見た。
佳代は
「うえ。また吐きそう。」と言いいながら、
白石に担がれていた。
宛もなくただ一枚の写真だけを頼りに闇雲に動くのは危険だ。
素人の杉原佳代を連れてこの悪路を進むにも
スピード的に限界がある。
ドラゴンは少し焦っていた。
しかし、杉原佳代に反応が無い以上どうする事も出来ないのも事実。
暫くして日は完全に落ち
辺りは暗闇に包まれた。
視界が悪くなった頃を見計らった様に
ハルがある物を定期的に地面へとばら蒔いた。
それは、パチンコ玉サイズの、言わば小型発信器の様な物。
この発信器はお互いで反応しあい、
磁場の悪い樹海の中でも正確に帰路を表示する代物だった。
ドラゴン達は、既に人が入り込まない森の奥深くまで進んでいた。
「ここまで来ると、
さすがに死のうとする連中もビビって入って来ねーか。」
ドラゴン達が入って来た樹海入り口付近には
自殺者達の死体が疎らに放置されていた。
しかし、それを横目にしつつもドラゴン達は無視し続け、ここまで進んで来た。
生きる為に必死になっている者が、
自らの命を絶つ連中に同情の余地など無かったからだ。
「ここから、人が侵入した形跡が一切有りません。」
ハルの言葉に
いよいよ樹海の奥地まで入った事を全員が覚った。
「ハル、GPSはイケるか?」
「はい。大丈夫です。
樹海の磁場は実はそんなにキツく無いんです。
確かに方位磁石レベルでは狂いますが、
頭上の物にはちゃんと反応があります。
むしろ、樹海で危険なのは
この何処までも続く同じような風景と
平衡感覚を奪う地盤です。
まあ、我々には関係ありませんが『素人』には厳しいでしょうね。」
そう言うとハルは佳代の方を見た。
佳代は
「うえ。また吐きそう。」と言いいながら、
白石に担がれていた。
