PsychoCabala〜第7の男〜

夏生正太!

警視庁捜査一課の・・・。

なんて、すごい組織力。


『PC』って、一体・・・。



「正太はね。

この手の事件を『丸く治める』為に
組織から警視庁に送り込まれた刺客なのよ。

彼は幼い頃からその為に英才教育された私達の仲間。

今回のバス事件。


原因も分からず23人もの死者を出したこの事故に
警察も手をこまねいているわ。


目撃者として署を訪れた者を
全員容疑者の対象としている。

犯行声明の無い
『テロ事件』としてね。


だから、彼は先回りしてあなたを救ったの。


容疑者として上がらない様に。


あなたの後輩の『佐和田霧子』さんの事件もそう。


でも。霧子さんの事件は明らかに『刃物』が使われた殺人事件。


いつ、警察庁が動き出すかまだ分からないわ。」



「その事件。私も知っています。

ニュースで柳沼の事だと思いながら見ていたから。

それも、その『ダークマター』とか言う組織の仕業なんですか?」



「そう。彼女はあなたとは違い、私達を誘き出す為に利用されたの。


正太の話だと『違う所から』捜査している人物がいるらしいわね。」



「すごい!あなた達の組織って・・・。」



エミの言葉に慌てふためく佳代を見て
エミは小さく囁いた。



「今から、あなたを私達のトップに会わしてあげるわ。」