PsychoCabala〜第7の男〜

するとその中から
一人の若い刑事がこちらにやって来た。



「はじめまして。」



その刑事と一緒に交通課を後にした佳代は
ある部屋に連れていかれた。



その部屋の前には
長い垂れ幕が張り出されており、そこには
『神保町バス事故対策本部』
と書かれていた。



「なっ!何で?!」



その垂れ幕を見た佳代が
思わず声を出した。



そもそも交通事故に
刑事が出てくるのもおかしいが
対策本部って、
捜査一課が出てきてる?。



それって、殺人事件じゃ。



佳代の疑りの目を見た
若い刑事は言った。



「君。あの事故の時、あの場にいたのかい?


よく、


・・・無事だったね。」



佳代はその刑事の
言葉に
これがただの交通事故では無いことを確信した。