PsychoCabala〜第7の男〜

警官に連れられ
一人だけ署内に入る事の許された佳代を見て
他の記者達が騒ぎ出した。



「おい!あいつ何処の奴だ!」



警官に止められる他社の記者達を見ながら佳代は



「お先に。」



と言い
舌を出して笑って見せた。



署内に入ると、長い通路を越え
一番奥にある交通課にたどり着いた。



佳代を案内していた警官が


「少し、ここで待って。」



と言い、中に入って行く。



その警官が上司らしき人物に耳打ちすると
その近くにいる刑事達が一斉に佳代の方に振り返った。



うっ・・・!



メチャ見られてる。



佳代はそれに、
ひきつった笑顔で応答した。



「ははは。どもっ。」