ＰsychoＣabala〜第７の男〜

イナッチは小さく呟いた。



「どう言う事だ・・。」



そのイナッチの声に星野はゆっくりと目を開けた。



「僕は小さい頃・・・君に出会う前。


始めに『この力』で両親を改造してしまった。」



？！！



「その時は突発的だったが、
僕はこの力を使って人を操れる事を学んだ。


そして
そこの男の子見たいに
人を強制的に紙敷きに
する術も。


その子達は、
暗黒物質をより深く知る為に
僕の『研究材料』になって貰ったのさ。


ここの土地なら、昔から
紙敷きが自然に出来上がる。


だから、僕が『意図的』に紙敷きを造り出しても
本部にはバレない。


格好の『実験体』が手に入る所なのさ。」



なんだって？！



こいつを
紙敷きにしたのが星野だって？！



あの時
クラブハウス事件の時。



俺を狙っていた
こいつが突然、
星野に標的を変えた理由。



それがもし本当なら
多分、俺に近づいた瞬間

神器の力に触れ
星野の操作の力が弱まってしまったんだろう。



そして自我を取り戻し、
自分を紙敷きにした星野に標的を変えた。



そう考えれば
あの時の状況は説明が付く。



「しかし、なんでお前がこんな事！」



イナッチの叫びに星野は
何も言わず
目を瞑った。