PsychoCabala〜第7の男〜

この俺が!?
神器の召喚に成功していた。



自分でも知り得なかった
事実を聞き
イナッチは動揺していた。



このアザを持つ本当の意味、
かつて黒き教壇の祖先達が
荒ぶる神達と戦って来た証。



この右腕に
そんな力が宿っていたとは。



「なぁ。星野・・・」



イナッチはどうして良いか分からず、
星野の方へと顔を向けた。


しかし星野の様子がいつもと違っている事に気付く。



エースの話の後。
卑屈に顔を歪める星野の姿がそこには有った。



いつも冷静な星野が
こんな表情を見せるなんて・・・。



自分よりも昔から優秀だった星野。



その星野が未だ召喚出来ていない代物を
この俺が既に身に付けている。



イナッチには
今の彼の気持ちが痛い程、良く分かった。