PsychoCabala〜第7の男〜

イナッチと星野が
エースのプライベートルームの前に立つ。



「失礼します!」



イナッチの声を合図に二人は中へと入って行った。



広くとられた間取りの
真ん中にエースは深く腰を下ろしていた。



「イナッチ、星野。

柳沼の方はどうだ。」



「はい。
今のところ大きな問題はありません。

・・・ただ・・。」



イナッチが先日の
『形態変化』の話をしようとした時、
星野が手でそれを阻止した。



「ただ。・・なんだ?」



エースがリクライニングの肘掛けに腕を組み
無表情に言った。



「あっ。いえ。

何でもありません。」



「そうか。・・・・。
まあ、いい。」



エースはその後しばらくうつ向き、
ある事を話し出した。



「お前達の右腕に付いた三つのアザ。

これについてはもう聞いているな。」



二人は顔を見合せた後



「はい。」



と答えた。



「この通称
『コム』
と呼ばれるアザの事で
お前達がまだ知らない事を教えておこう。」



エースはそう言うと
おもむろに右袖をまくりあげ
自分の『コム』を二人の前にさらけ出した。