夏休み
最初の日曜日。
市民体育館の
プールでは、
水泳の高校選抜が行われていた。
「帯斗くん、
来てくれるのかなぁ。」
「分かんない。
分かんないけど、待つしかないだろ。」
メドレーリレーの予選を
あと2つ前にして、
深見と粥川はそう言いながら
プールサイドに立っていた。
隣のブースでは去年の覇者、
春日ヶ丘高校の
メドレーチームが
すでにアップを初めていた。
それから
しばらくして放送が流れた。
「メドレーリレー出場の選手は
受付にお集りください。」
深見と粥川は息を飲んだ。
「おい。
もう間に合わねーぞ!」
そう言って
チームメイトの一人、
田中が二人を急がせた。
二人は『やっぱりダメか』
と言う顔をし、
下を向いたままゆっくりと受付へ向かった。
「柳沼学園の方ですね。
選手は全員そろっていますか?」
そう質問する受付の女性に
深見と粥川は
暫く黙った後、
小さな声で話した。
「あのー。
実は、
メンバーの1人がまだ来てなくて・・
そのー。
今回は
・・棄権させて・・
もらおうと思います。」
深見は係員にそう言うと
悔しそうに目をつむった。
最初の日曜日。
市民体育館の
プールでは、
水泳の高校選抜が行われていた。
「帯斗くん、
来てくれるのかなぁ。」
「分かんない。
分かんないけど、待つしかないだろ。」
メドレーリレーの予選を
あと2つ前にして、
深見と粥川はそう言いながら
プールサイドに立っていた。
隣のブースでは去年の覇者、
春日ヶ丘高校の
メドレーチームが
すでにアップを初めていた。
それから
しばらくして放送が流れた。
「メドレーリレー出場の選手は
受付にお集りください。」
深見と粥川は息を飲んだ。
「おい。
もう間に合わねーぞ!」
そう言って
チームメイトの一人、
田中が二人を急がせた。
二人は『やっぱりダメか』
と言う顔をし、
下を向いたままゆっくりと受付へ向かった。
「柳沼学園の方ですね。
選手は全員そろっていますか?」
そう質問する受付の女性に
深見と粥川は
暫く黙った後、
小さな声で話した。
「あのー。
実は、
メンバーの1人がまだ来てなくて・・
そのー。
今回は
・・棄権させて・・
もらおうと思います。」
深見は係員にそう言うと
悔しそうに目をつむった。
