PsychoCabala〜第7の男〜

「イナッチさん。・・・

すみません。対象者のコントロールを誤りました。」


孔命の声がインカム越しにモニター室に届いた。



「いや・・いい。
むしろ良くやった。
ご苦労だった、
もう休んでいいぞ。」



その後、
孔命は席を立ち、
動かなくなった一琵の近くに近寄った。



そして一琵の右頬に手をかざした。



その瞬間、
孔命の目からは
涙が流れだした。



孔命はその能力がゆえに、
対象者の辛さ、
楽しさ、
怨みまでもが
読めてしまう。



孔命が尋問の後に
対象者に対して手をかざすのは
同情などでは無く。



人間らしい自分を保つ為だった。