佳代が卒業し、新学期。



柳沼学園高等部では、
4月の恒例行事が行われていた。



「なー。お前、部活どこに入る?」


「うーん。まだ決めてないけど・・
何か格闘技系の部活に入ろうと思って。」


「へーいいね。空手とか?」


「それがさ。さっきから気になってるんだけど、テコンドー部。
 女子の先輩可愛くないか?」



門からキャンパスへと進むメイン通路。



そこに各部活のブースが連なっており、
それぞれの部は新人勧誘にいそしんでいた。



前部長からテコンドー部の主将を任された荒俣リカは
五十嵐アキと共に目ぼしい新人に必死に声をかけている最中だった。