PsychoCabala〜第7の男〜

その日の午後。



帯斗は校内の裏庭にある
教会に向かった。



ここ柳沼学園は元々カトリック系の学校で、
ほとんどの生徒がキリスト教だった。



帯斗は、当然キリスト教では無いが、


歴史上強い迫害を受けて来た
イエス・キリストを
密かにリスペクトしていたのだ。



いつもの様に教会に入り、
夕陽に照らされるキリスト像の前で静かに膝まづいた。



祈りを捧げる帯斗の後ろから
強い風が流れ込む。



「あれー?!

天照大御神に属するお前が、
キリストの前で懺悔か?」



突然、教会中に
下品な声が響き渡った。



それでも帯斗は目をつむり、
じっと祈りを捧げていた。



「無視かよ。
お前のそう言う態度が
ムカツクんだ。」



その声に
ゆっくりと振り返った帯人は
さっきから後ろで叫んでいる男に
こう言った。



「これだから、
教養の無い奴は嫌いだ。


お前も頭さげてみたら?
偉大なるイエス様に。


『このチビ野郎。』」



帯人が
睨み付けた先に
立っていたのは



ダークマターの『一琵』だった。