PsychoCabala〜第7の男〜

「まったく、イレギュラーだ。」


帯斗は独り言を言ったが、
それは、
自分に言ったのでは無かった。



「あのー。
イレギュラーなんですけど。
人につけられるなんて。」



帯人はそう言うと、
吹き出している噴水の反対側を睨んだ。



「・・・村上帯斗君だね。」



噴き出す水の影から現れたのは、
警視庁公安部の水谷だった。