リカは慌てて部室のドアを開けた。 すぐさま、部室の中から放たれる異臭に気付き鼻を押さえると 勢い良く窓を開けた。 「先輩!!」 リカは大声で佳代の事を呼んだ、 だが室から佳代の姿はみつからなかった。 リカは急いで辺りを見渡し、佳代の痕跡を追った。 床には佳代のボールペンと何かの書類が落ちていた。 その横に微かだが 何か染みの様な赤いものがある。 「血!?」 動転したリカは 自分の携帯を片手にすぐさま部室を飛び出した。