青空 -そら- への手紙 ~私の愛する人へ~

「少し散歩でもしよう。」


なんて言う高成さんは、いつもより悲しそうだった。






「ここは…。」


着いた先はあの河岸だった。


河にはたくさんの星と一人大きな月が、ゆらゆらと揺れていた。


黒の水面に映る黄色のそれらは、なんとも言えない程優しさを帯びていた。


そして、温かみがあった。