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キィ


私達は、河岸から少し行った所にあった小さな宿に入った。


「あら、お泊まりですか。

お二人はどういった御関係で。」


「えっと……。」


口籠る高成さんの横からすかさず私は


「新婚です。」


と言った。


「料金は先払いですので。」


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