私は、高成さんに口付けをした。


もう、いいんだよ。


私のために、傷付かないで。


私は、貴方を傷付ける為に出会ったんじゃない。


そうよ。私は、貴方を愛する為に、貴方と出会ったの――……。


たとえ、それが私自身を傷付けることだとしても。


「お願い。が、あるんです。」