ふと後ろから聞こえた声。


「へ?」




「だからー俺がチョコみたいな甘い恋を教えてやるっていってんの。」




日差しに当たってて顔がよく見えない…



するとあたしの言葉を聞いたかのように雲に太陽が隠れた。





目をこらしてみると…


明るい茶色の
軽くウェーブのかかった髪…。







「峰…樹先輩?」


「よぉ、涼風」


峰樹真朝 高2。
同じ部活の先輩…

「先輩なんかいいました?」




「また言わせんのかよ…だからぁ」




頭をかきながらこちらに近づいて来ます。



なんか危険な予感…
どんどん近づいてきて…



あたしの顔の目の前で止まった。






「俺がチョコみたいな甘い恋を教えてやるよ。」



先輩がそう呟くと
何か温かく柔らかいものが口に触れた。







…目をあけると





先輩が私に






キス…してる…!?