『それじゃ、楽しみにしとけよ?』



 祐一から電話がかかってきたのは1週間前のことだった。



 ……楽しみにしとけよ?



 全く、今度は何を考えているんだ?



 しかも、パーティ会場はほかの誰でもない招待される側のはずの俺の家らしい。



 確かに引越し前で部屋んなか何にもないが、どっかの居酒屋に行くとかいろいろ場所はあるだろ?



 俺の家でやるというこうとは、すなわ後片付けをやるのも俺というわけで、まったくどっちが招待しているのかわからない。



 ……まぁ、柚華が俺の家にやってくるっていうのは大いに歓迎。



 だって、もともとこの部屋は俺と柚華が一緒に住んでいたんだから。



 この部屋に柚華がいる。



 そんなちょっとした幸せが、またほんの一瞬でも戻ってくるんだからよしとすべきなのか。